2025年度 理事長 所信

所 信

公益社団法人黒石青年会議所
2025年度理事長 角田 和也

 スローガン
「一歩、前へ」
~今、自分がやれること~

【はじめに】

 伝統と人とのつながりを大切にしながら、地域の発展を牽引することを目指して、私は黒石青年会議所の理事長に立候補することを決意しました。伝統の尊重と新たな挑戦、そして地域社会との深いつながりを大切にしながら、明るい未来を築いていくために全力を尽くします。

【文化の継承と組織の見直し】

 黒石は古くからの「歴史」と「風習」が息づく地域です。黒石青年会議所の理事長として伝統文化を次世代に継承することは、地域社会の重要な使命のひとつです。
黒石青年会議所は現在まで、「灯篭作成会・点灯式」「はやし講習会」「黒石ねぷた祭り」事業を継続して運営してまいりました。夏の終わりを飾る「ふるさと元気まつり」を運営していたことも記憶に新しいかと思います。
ひとつの事業を減らすことは周りからの批判もありましたが「ふるさと元気まつり」を廃止するという決断をしたのには新たな価値を創造する組織として、継続事業の必要性を考えた結果です。
そこで、本年は「灯篭作成会・点灯式」「はやし講習会」「黒石ねぷた祭り」の事業を見直し、在り方を見直し、実行してまいります。
「灯篭作成会・点灯式」は、子ども達の明るい未来を切り拓くために始められ、夢を灯篭に描き親子で作成することで夢を共有し、子ども達の夢を応援する事業です。会員の減少から毎年ひとつの委員会として行っていたこの事業を委員会主体ではなく、黒石青年会議所全体で行っていくことにしました。そこで、灯篭の木枠を作成、保管しておく場所の確保など全てメンバーで担っておりましたが、今後事業を継続していく為にも学校や関係諸団体と協力体制を作り、全て我々だけ運営するのではなく連携のする体制を展開してまいります。学校の親子レクとしても確立している事業であるため、段階を踏んで地域で力を合わせながら、子ども達の夢を応援する事業として黒石に語り継がれるものになって欲しいと考えています。
「はやし講習会」は、講習会の在り方を見直し、誰でも「正調黒石ねぷたばやし」を身近にできる環境を構築していかなければなりません。現代ではSNSでの発信は必要不可欠な広報ツールになっています。小さい子どもから年配の方々まで誰でも身近に感じていただけることが大切です。講習会という骨組みに縛られるのではなく、「正調黒石ねぷたばやし」を次世代に残し普及していくことこそが必要だと思っております。我々は「正調黒石ねぷたばやし」をたくさんの人に演奏して貰えるよう普及運動に力を入れ、黒石ねぷたを盛り上げていければと考えています。
「黒石ねぷた祭り」は、我々黒石青年会議所が永きに亘り先輩諸兄から引き継いできた事業です。準備や運営から祭りの運営と成功に向けて励み、毎年邁進している事業です。参加団体との連携、市からの協力、運行時の警察とのやりとりなど多くの方々と協力し成り立っている祭りでもあります。このねぷた祭り事業をしっかりとマニュアル化し運営を考え、誰が引き継いでも実行できる持続可能な事業にしていかなくてはなりません。今後の「黒石ねぷた祭り」の存続を見据え、今の時代に即した体勢にしていく必要があります。
現在のねぷたが津軽の大灯篭であった頃から、少しずつ進化を遂げてきたねぷたを黒石青年会議所が運営するようになり約70年、時代の変化が激しい現代に伝統文化を継承するだけではなく、伝統文化を創造し、ねぷた祭りをより地域に根付く祭りにしてまいります。そして我々の「組織」がねぷた祭り運営をする団体として「組織として機能できる」ように我々の組織の在り方も検討し、変革します。

【人とのつながり】

 異なるバックグラウンドや専門性を持つメンバーとの交流は、多角的な視点を得ることができます。青年会議所という組織体はそれぞれの強みを認め合い、お互いの成長を支え合うことで、個人としても大きく成長できる場となっています。そしてその経験値は、個人の成長だけではなく、メンバーと育まれる友情も大きな魅力です。青年会議所は、多くの仲間と出会い、共に運動する中で深い絆を築くことができる組織です。チームとしての目標達成や困難を乗り超える過程で、互いの信頼関係が深まり、強い絆が育まれています。この絆は、単なる活動の枠を超えて、日常生活でも支え合える大きな存在となっています。青年会議所の運動は、地域社会の発展だけでなく、私たちメンバー個々の成長と絆を深める「場」でもあります。この経験を通じて得た友情と成長の喜びを、今後も大切にし、同じ志を持った「仲間を増やす」のではなく「仲間が集まる」組織にしていきます。

【70 周年から先へ】

 黒石青年会議所が1955 年に誕生してから現在まで、先輩諸兄が繋いできた組織が今年で70 周年を迎えます。これまで歩みを経た中で、今まで続いているもの、すぐに終わったもの、途中で終わってしまったもの、色々なことがあった70 年間を私はその一部しか経験しておりません。
70 周年を迎えた今、自分がやれることを考えながら、黒石青年会議所としてのこれからの運動を考えていかなければなりません。 黒石青年会議所創立70 周年という大きな節目を迎える年に、これまで我々が活動してきた軌跡と先輩諸兄に敬意を表し、70 周年の記念となる事業を実施しようと考えています。今まで数々の運動を続けてきた恩を地域の皆様にお返し出来るような事業にしていきます。

【結びに】

 私は黒石青年会議所の理事長として、地域の未来を切り拓く使命を全力で果たす覚悟です。
黒石青年会議所が地域の結束を強め、後世に残っていける団体になるために、課題に立ち向かい、共に成長し、地域に新たな価値をもたらすよう今自分がやれることを考え一歩前へ、日々前進してまいります。

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