Junior Chamber International Kuroishi 2021

2021年度 理事長所信

所 信

公益社団法人黒石青年会議所
2021年度理事長候補者 松村 定世

 

2021年度スローガン

一致団結

 

 

  2019年12月、中国湖北省武漢市で初めて感染が明らかになった新型コロナウイルスは、瞬く間に世界各国に広がり、感染拡大を防ぐため各国が都市封鎖や入国制限措置をしたことから、人とモノの移動が世界的に停滞し、経済に深刻な打撃を与えました。現在では、パンデミックによる初期の大きな混乱は収まりましたが、コロナ社会の新しい生活様式の実践が余儀なくされ、多くの人々の生活は一変しました。これまでもリーマンショックや東日本大震災等、脅威にさらされる度に人々は手探りで対応を模索し難局を乗り越えてきました。新型コロナウイルスについても、遠くない将来収束に向かうことが考えられるが、経済に大きな打撃を与え、青年会議所運動にも大きな影を落としています。本年は、この危機を乗り越え、ウィズコロナ時代を生き抜くための運動が求められます。

 

【はじめに】

 青年会議所は、明るい豊かな社会を築くという想いのもと、時代が変わろうと柔軟に対応し、持続的な成長をしていかなくてはなりません。その際に必要なのは人間力であり、一人ひとりの意識変革が重要だと考えます。人の心が動くのは、強い意志による行動を目の当たりにし、強い信念に共感したときだと思います。青年会議所が意識変革団体である以上、世の中により良い変革をもたらすには、一人ひとりが自己利益や自己保身ではなく、多くの人々の幸せを考えていかなくてはなりません。青年経済人として、事業での失敗は許されませんが、青年会議所は失敗を成長への糧とできる団体です。この様な恵まれた環境にある以上、与えられた担いを自身の成長への機会と捉え、その機会を活かし、できるかできないかで判断せず、やるかやらないかを自身で決断し、やると決めたら最後までやり遂げる揺るぎない想いと、勇気と情熱を持って行動していかなければなりません。

 

【伝統文化の継承】

 津軽の夏の風物詩「ねぷた」は、津軽の夏の夜の一大イベントとして、豪華絢爛の中にも哀愁漂う、情緒豊かな祭りとして、古くより津軽の風土の中に根付き、今も尚生き続けています。黒石青年会議所では創立を契機に「黒石ねぷた祭り」の主催を今日まで務めてまいりました。そして、ねぷた祭りには欠かせないはやし演奏は、黒石独自のはやしを統一し、後世に受け継いでいくために「正調黒石ねぷたばやし講習会」を開催しております。永きに渡りこの事業を継続してこられたのも、三世代交流のコミュニティー形成がされており、人と人との繋がりを大切に地域に密着しているからだと考えます。しかし、現在では少子化や人手不足による運行団体の減少や、「正調黒石ねぷたばやし講習会」への参加者の減少は「黒石ねぷた祭り」という文化の継承には大きな妨げの要因であり、この課題には早急に取り組まなければなりません。親から子へ、そして子から孫へと脈々と受け継ぐ伝統文化として、また世代間交流によるコミュニティー形成の機会として現代に残さなければならない、このまちの大事な財産であるということを認識し事業を展開していかなければなりません。

 

【地域の発展】

 当青年会議所では毎年、「灯篭作成会」と「ふるさと元気まつり」を開催しております。この二つの事業は、「自分たちのまちは自分たちでなんとかしよう」というまちづくりの考えのもと、多くの地域住民と時間を共有し、地域住民の意識の高揚を図ることで地域の健全な発展に繋がると始まった事業です。我々の住み暮らすこのまちに活力を生むのは人であり、人に活力を生むのは夢や希望だと思います。地域の一人ひとりがこのまちの未来に夢や希望を抱き、可能性を考え、自分たちにできることを実践することで、地域に対して誇りを持ち愛郷心を育むことにも繋がります。私たち青年会議所は、次代への変革者としてその時々の社会情勢から今何が求められているのかを考え、青年会議所のやりたいことをやるのではなく、今何が一番必要なのか、何を求められているのかを追求し、青年会議所だからこそできるまちづくりを進めていかなければなりません。

 

【会員拡大】

 より良い組織を創るには、より良い人財を一人でも多く集めることが必要であり、私たちはその機会を創出していかなくてはなりません。人は様々な経験を重ねて成長するものです。しかし、それは相手があってこそ成し得るものであり、人との触れ合いが多いほど、多様な考えや表現をする力が身につき、成長の機会を多く生み出すことができます。これこそが、会員拡大活動を行う所以だと考えます。そして、より良い人財を集めるには自身が発する説得力のある言葉によって相手の考えを変え、心を動かしていかなければなりません。言葉に信頼性を持たせるには、頭だけで組織の意義や魅力を理解することでも、口先だけでの説明能力を磨くことでもなく、多くの経験を積み重ねることが最も大切です。自ら積極的に活動に取り組み、その体験をもって、自分の言葉や行動で組織の魅力や有効性を他者に伝えて行くことで個人の成長へと繋がり、会員拡大の成功へと繋がるのだと考えております。 会員拡大は組織の根幹に関わる重要事項でありますので、会員一人ひとりが当事者意識を持ち、新たな仲間との出会いに向けた活動を推し進めてまいります。

 

【強固な組織】

 私たちの運動をより活発に展開していくためには、コンプライアンスの強化を図った厳格な運営を行っていかなければなりません。徹底した規律の遵守や各事業や定例会の予算及び決算を厳格かつ適正に行い、地域の発展に向けて運動を展開していくことで社会的信用を向上させ、これからの運動に繋げていくことが必要です。また、会員の限られた時間を価値ある時間として使うために、時代の変化を見極めながら従来の考え方や取り組み方を時代に即した形へと進化させていくことも重要であり、従来の考え方に縛られずに組織運営の効率化を図らなければなりません。地域に必要とされる組織であり続けるために、厳密な管理体制を確立し組織の健全な運営を図ることで、会員がそれぞれの力を発揮するための大きな礎となって、強固な組織へと昇華させてまいります。

 

【おわりに】

 青年会議所は私にとって、社会人としてJAYCEEとして大きく成長させていただいた、かけがえのない場所です。40歳までという限られた時間の中で明確な目標を持ち、どれだけ多くの学びを得て、多くの仲間と出会い、貴重な時間を過ごせていけるか、それを決めるのは、自分自身です。想いのない行動や発言は誰の心にも響きません。自分一人では乗り越えることのできない困難な壁にぶつかっても、青年会議所には共に喜び、苦しみを分かち合える仲間がいます。また、日々の運動を行う上でいつも支えてくれる家族や会社の理解、そして自身ではまだ気付いていない多くの方々のおかげだと思える感謝の気持ちや、敬う気持ちを決して忘れてはいけません。最後までやり遂げる揺るぎない想いと、勇気と情熱を持って運動を展開していけば、その想いが多くの人の心を動かし、「黒石青年会議所って、いい事業をする団体だね」と永続的に言われる組織となるよう一致団結して邁進してまいります。